雅安市 (Ya’an Shi)
雅安市(があん-し)は中華人民共和国四川省西部に位置する地級市.
長江の上流地帯に位置し、四川盆地の西縁に位置する. 東は成都市と眉山市・楽山市、西はカンゼ・チベット族自治州、北はアバ・チベット族チャン族自治州、南は涼山イ族自治州と接する. 「川西咽喉」(四川西部ののど)、「西蔵門戸」(チベットの玄関)、「民族走廊」(少数民族の回廊)などの異名を持つ.
四川盆地の西のふちに伸びる雅安市は、標高の高いチベット高原と平らな成都平原の間の過渡地帯に属する. 北部は邛崍山脈、二郎山脈、夾金山脈、大雪山脈など非常に高い山脈が連なり、最も高い地点は5,793mに達する. 市域の北と西と南には青い高山が連なり、四本の川が市街地を貫いて流れる. 市域内の主な河川は大渡河の支流の青衣江で、邛崍山脈の海抜4,930mの地点に発する宝興河を源流とし、宝興県の飛仙関で天全河および滎経河と合流して青衣江となる. 雅安は古来より雨が多く、この地を評して「西蜀天漏」という言葉があった. また、俗に「雅無三日晴」(雅州に三日の晴れ無し)とも言われ、雨城という異名があった. 中心市街地を管轄する「雨城区」の名はこれに由来する.
山地は茶の栽培が盛んで、蒙山(蒙頂山)で採れる蒙頂茶は有名である. 四川省の西部を周が征服して以来、この地で飲まれていた茶が漢族に紹介され、秦による蜀の征服で中国中に茶の習慣が広がった. 蒙山では春秋戦国以来、茶の栽培が行われ、世界の茶文化や茶の人工的な栽培の発祥地である. 雅安の古くからの名産には、雅安の魚、蒙頂茶、香谷米、花椒(カホクザンショウ)、黄蓮(オウレン)、外郎の石硯がある. また現代では、山地にある金属や石を採掘する鉱業、高低差があり急流の多い地形を利用した水力発電、化学工業や建材づくりも盛ん.
長江の上流地帯に位置し、四川盆地の西縁に位置する. 東は成都市と眉山市・楽山市、西はカンゼ・チベット族自治州、北はアバ・チベット族チャン族自治州、南は涼山イ族自治州と接する. 「川西咽喉」(四川西部ののど)、「西蔵門戸」(チベットの玄関)、「民族走廊」(少数民族の回廊)などの異名を持つ.
四川盆地の西のふちに伸びる雅安市は、標高の高いチベット高原と平らな成都平原の間の過渡地帯に属する. 北部は邛崍山脈、二郎山脈、夾金山脈、大雪山脈など非常に高い山脈が連なり、最も高い地点は5,793mに達する. 市域の北と西と南には青い高山が連なり、四本の川が市街地を貫いて流れる. 市域内の主な河川は大渡河の支流の青衣江で、邛崍山脈の海抜4,930mの地点に発する宝興河を源流とし、宝興県の飛仙関で天全河および滎経河と合流して青衣江となる. 雅安は古来より雨が多く、この地を評して「西蜀天漏」という言葉があった. また、俗に「雅無三日晴」(雅州に三日の晴れ無し)とも言われ、雨城という異名があった. 中心市街地を管轄する「雨城区」の名はこれに由来する.
山地は茶の栽培が盛んで、蒙山(蒙頂山)で採れる蒙頂茶は有名である. 四川省の西部を周が征服して以来、この地で飲まれていた茶が漢族に紹介され、秦による蜀の征服で中国中に茶の習慣が広がった. 蒙山では春秋戦国以来、茶の栽培が行われ、世界の茶文化や茶の人工的な栽培の発祥地である. 雅安の古くからの名産には、雅安の魚、蒙頂茶、香谷米、花椒(カホクザンショウ)、黄蓮(オウレン)、外郎の石硯がある. また現代では、山地にある金属や石を採掘する鉱業、高低差があり急流の多い地形を利用した水力発電、化学工業や建材づくりも盛ん.